越境EC入門ガイド:海外ECモール展開の基礎知識

国内EC市場の成熟化に伴い、海外市場への販路拡大を検討するEC事業者が増えています。越境ECは、日本の優れた商品を世界中の消費者に届けられる大きなチャンスです。一方で、言語・物流・法規制など、国内ECとは異なるハードルも存在します。
本記事では、越境EC初心者の方に向けて、海外ECモール展開に必要な基礎知識と、失敗しないためのポイントを解説します。
越境ECの市場動向と魅力
拡大を続けるグローバルEC市場
グローバルEC市場は年々成長を続けており、特に東南アジアや中南米などの新興市場では急速な伸びを見せています。日本国内の市場が成熟する中、海外市場への展開は新たな成長エンジンとなりえます。
日本商品が海外で評価される理由
「Made in Japan」ブランドは海外で高い評価を得ています。特に以下のカテゴリは海外需要が高いとされています。
- 美容・スキンケア:日本の品質管理基準への信頼
- 食品・お菓子:独自の味わいとパッケージの魅力
- 家電・ガジェット:技術力と品質の高さ
- アニメ・ゲーム関連グッズ:日本のポップカルチャー人気
- 文具・日用品:細やかなデザインと機能性
主要な越境ECプラットフォーム
Amazon(北米・欧州)
最も参入しやすい越境ECプラットフォームの一つです。日本のAmazonアカウントを持っていれば、アカウント連携で比較的容易に海外マーケットプレイスに出品できます。FBA海外倉庫を活用すれば、物流の問題もクリアしやすいです。
Shopee・Lazada(東南アジア)
東南アジア市場を狙うならShopeeやLazadaが有力な選択肢です。人口増加と中間層の拡大により、今後の成長余地が大きい市場です。ただし客単価は比較的低いため、商品選定には注意が必要です。
自社ECサイト(Shopify等)
モールに依存せず自社ブランドの世界観を表現したい場合は、Shopifyなどの越境EC対応プラットフォームで自社サイトを構築する方法もあります。多言語・多通貨対応の機能が標準装備されています。
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越境ECで押さえるべき法規制・コンプライアンス
輸出入規制の確認
販売先の国によって、輸入禁止品目や規制品目が異なります。食品・化粧品・電子機器などは各国の安全基準や認証制度への準拠が求められるケースが多いため、事前に確認しましょう。
- FDA(米国食品医薬品局):食品・化粧品・医療機器の米国向け販売時に対応が必要
- CEマーキング(EU):欧州向けの電子機器や玩具に必要な適合性表示
- PSE・PSCマーク:日本の安全基準が海外では認められない場合がある
関税・税金の理解
越境ECでは、商品に対して関税や現地の消費税(VAT/GST)が課せられます。これらのコストを販売価格に織り込まないと、利益率が想定を大きく下回るリスクがあります。
越境EC物流の選択肢
主な配送方法
- 国際郵便(EMS・SAL便):少量発送に適した低コストの方法
- 国際宅配便(DHL・FedEx・UPS):配送速度と追跡機能に優れる
- 海外FBA倉庫:Amazon販売であれば、現地のFBA倉庫に在庫を送る方法が最も効率的
- 海外3PL(サードパーティロジスティクス):現地倉庫に在庫を持ち、注文に応じて出荷
物流コストの最適化
越境ECでは物流コストが利益率に大きく影響します。商品の重量・サイズ・販売頻度に応じて最適な配送方法を選択し、定期的にコストを見直しましょう。
まとめ:越境ECは小さく始めて段階的に拡大
越境ECには確かに多くのハードルがありますが、一つずつクリアしていけば十分に取り組める領域です。最初から全市場を狙うのではなく、1つのプラットフォーム・1つの市場から小さく始めることをおすすめします。
まずは自社商品と相性の良い市場をリサーチし、テスト出品から始めてみましょう。小さな成功体験を積み重ねながら、段階的に展開を広げていくことが、越境EC成功への近道です。
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